前述の通り、今回は岩手県大船渡市と浜松市の共同開催によるイベント
「元気!やらまいかフェスタin大船渡」に出演のため東北へ遠征。
バンマスによると、浜松から大船渡までは780kmの距離があるらしい。
ニッポンは狭いようで広い。780km北へ向かってもまだこの島から出る
ことはできないというわけだ。バスでなんと12時間!
出発は3月22日(木)夜9時。浜松城公園からバス6台で大船渡へ。
バンマスを除くVB13名は長距離バスの旅に出たのであった。
夜は景色も見えないし、退屈な夜行バスの旅になるに違いない・・・
と思ったら、まぁよく眠れること!(笑)
薬の影響もあって、眠れる眠れる。
バスの揺れが気持ちよくてあっという間に爆睡である。
目が覚めたらもう海老名、次に目が覚めたら安達太良というように
バスはサクサクと北上し、わしはこれでもかと爆睡。
寝てばかりでスミマセン。病み上がりだから許して(笑)
翌朝7時前に一関に到着。東北自動車道を降りたバスは一般道で
三陸海岸をめざし今度は東へ。
陸前高田を経由し、大船渡へ入るルートである。
バスは陸路、太平洋に向かって東へと進む。
陸前高田に入るとそこには眠気もぶっ飛ぶ凄まじい光景が。
何もない。家も何もかも流されている。
TVのニュースで見るのとワケが違う。
ここには「あの日」までたくさんの人がいたはずなのだ。
今は誰もいない・・。
いまだに山と積み上げられているガレキ。
沈下して水が溜まり、手がつけられない土地。
三陸の海は多くの恵みをもたらす「奇跡の海」だ。
その奇跡の海もいったん牙を剥くとこの有様である。
さすがのわしも手を合わせずにはいられなかった。
あの津波に耐えた「奇跡の一本松」。
塩分で根がやられてしまっているようだが、復興の象徴として
何とか生き残ってほしいものである。
大船渡。
ここも港の近くはひどいものである。
高田では見なかったが、スクラップになった車の山がある。
ナンバープレートがついたままの車両もある。
道路はいたるところキズだらけだ。
津波が車や家を引きずった痕なのだろう。凄まじいエネルギー。
それでも大船渡では流された家や社屋の新築に取り組む姿も
見られ、確実に復興へ向かっているという印象だ。
東北人のタフさには頭が下がる。
午前10時。大船渡市民会館リアスホールへと到着。
コンクリート打ちっ放しの立派な建築物だ。
簡単なスタッフ打ち合わせの後、ただちにステージ作りに入る。
この日はステージ作りとリハーサルで終了。
ここから少し南の碁石海岸に一泊である。
(つづく)