暴走！バイオレットブラス

一夜明けた12月12日（日）朝8時。
VBメンバーはホテルから徒歩5分のNHK大阪放送局へ。

実はVBを除く出演バンド9組は、昨日のうちにリハーサルを
済ませているのであった。当日リハはVBだけだ（笑）

予定では9時からT-2スタジオでリハ、10時15分から出演バンド
と顔合わせしながら打ち合わせすることになっている。


おっと・・いきなりNHKの玄関先で待たされることに。
さすが放送局。引率もなくズカズカ入れる場所ではないのだ。
15分ほど待っていると、ディレクターらしき方と一緒に玄関に
現れたのは、カメラさんと音声さん。


　『じゃあ入場シーンの撮影からいきますんで。
　　カメラに向かって今日の意気込みを一言ずつお願いします。』



・・・・。はい？？（笑）


そうなのだ。これはライブといっても、TVの番組制作でもあるのだ。
すまんすまん、すっかり忘れていた。
VBメンバーは一列縦隊に並び、一人ずつ自動ドアをくぐりつつ、
カメラに向かって意気込みを語った。


　『行くゼ！博多ぁ！！』


みんなおそらくこんな感じに意気込みを語っただろう。
しかし・・・である。


　『はい、もう一度お願いします！』


え・・・撮り直しっすか？？（笑）


撮り直しをしつつ、入口でパスを受け取りエレベーターで
9F控え室に案内された。早朝の控え室はまだ誰もいない。
しかし冷えた体を温めている時間はない。
すぐリハーサルに入るので、衣装に着替えだ。
（なぜかリハも本番衣装着用なのである）
着替えを済ませ、入念に楽器のチューニングを行う。
そのうちすぐにお呼びがかかり、8FのT-2スタジオへ。





思えば、TV局のスタジオなんて初めて入るのだ。
広いといえば広いし、狭いといえば狭いような空間。
ステージのみに当てられたライトだけが眩しい。
そこにプロデューサーや舞台監督といった人達が待っていた。
いかにも「プロの現場」といった感じだ。
皆さんに挨拶し、すぐにセッティングにとりかかる。

ドラムの音作りは特に入念だ。
僕はバスドラのペダルをいったい何分踏んだだろうか？
ドラムのリハだけで15分くらいかかった気がする。
それにしてもかなりの大音量だ。
一般観覧のお客さんは大丈夫だろうか？（笑）





9月のバンド自慢の時はリハーサルは2回通しでの演奏だった。
1回目は音響などをみるPAリハ、もう1回はカメラリハだ。
今回のオヤジバトルも2回通しだと聞いていたのだが、なぜか
VBのリハは4回通し、ぶっ続けの1時間リハ。
ピンスポットライトが暑く、あの衣装着用ということもあって
早くも汗ダラダラ。この時点でかなり体力を消耗した。


控え室に戻ると、もう他の出演者が集合していた。
VBを除く9組の出演者は、控え室のモニターで我々のリハを
しっかり見ていたらしい。おぅ～！恥ずかしい！（笑）


そのまま出演者全体で顔合わせと進行打ち合わせに入る。
その際に初めて今日のライブの出演順が発表された。
VBはなんと・・・　トリであった（笑）


しかしまだこれで終わりではない。
今度は放送用ワンショットの撮影があるとのこと。
再び衣装に着替えてなぜか放送局の外に出る。
天気が良いからか、野外での撮影をするようだ。





なるほど、TAEはいかにも寒そうだ（笑）
しかし我々の黒ジャケットもこの頃にはすでに汗びっしょり
だったので寒くてたまらないのだ。
しかも撮影場所は大阪府警の目の前　。
カメラさんや音声さんがいなければ、おまわりさんに
職務質問されることは間違いない（笑）
NHK前の信号で停車する車のドライバーがみんなそろって
　『なんだぁ？あいつら？？』
という顔でわしらを見ているではないか（笑）
しかしそんなことはもう慣れっ子のVB。
ひるまず撮影を済ませ、暖かい控え室へ逃げ帰った。

う～・・今回のレポートは長いゾ！！


（つづく）